2009年03月14日
奇跡の弾道を目指して(2)~単純な仮説
車庫でチープガン塗装の乾燥待ちをしながら、堆く積み上がった箸にも棒にもかからない中華モデルの箱を眺めていたときのこと。
ふと思ったんですよ。そういえば中華チープガンの箱にはよく「HOP UPシステム」なんて書いてあったりするくせに、実際にホップしたものはこれまで1挺もないじゃん。中身を開けてみれば一目瞭然。だってどこにもそんな機構らしいものは組み込まれてないんですから。強いて言えばバレルがやや上向きにくっついてるちょい無理ぽなのがあったぐらいw
よしんばチャンバーでホップ回転をかけてみたところで、むちゃくちゃ精度の悪い樹脂バレルを通って間に回転も無茶苦茶にいじられるだろうし、へたをすればその先にちょっとしたバリやヒケなんかでもあった日にゃ、それこそどんな回転がかかって出てくるかなんて予測がつかないわけですからね。この樹脂バレルという十字架を背負っている限り、精度ともホップとも無縁なんでしょうか・・・
ん?
待てよ。
確かに樹脂バレルはタマにいろいろと悪さをするんだろうけども、そんじゃ
先っちょから飛び出す瞬間に一気に回転をアジャストしちゃったらどうよ?
そういやまもとなエアガンの世界にも、マルシンのLD-2のようにチャンバーとバレルの両方でホップ回転をかける仕組みがあります。いろんな要素もあって命中精度は賛否両論(というより悪評)のようですが、少なくともそういう発想はプロの中にもあったわけですね。
ともあれ樹脂バレルの先っちょまではどんなイビツな回転を強いられてきたところで、最後の最後で強制的にアジャストしちゃえばけっこう回転も安定してまっすぐ飛ぶんじゃないの? そりゃ相応にパワーは落ちるでし、そこまでにかかっていたイビツな回転が強すぎたらけっきょくその回転力を落とし切れないでしょうし。
それ以前の問題として、開発者であるオイラがまともな国産エアガンとなるとメンテのための基本的な分解しかできず、ちゃんとしたテッポーのホップ機構など開けて見たこともないというこの哀しい事実w。このド素人がどうやってそんなことを実現するか。理屈ではわかっても実際のブツがどうなってるのか想像もつきません。
しかし逆に考えてみると、こんなド素人にさえ簡単にできるほど工作精度を必要としないシンプルなものにすれば、弾道のヒドさゆえ棄てられかけているチープガンたちを救うことができるかもしれない・・・つか、そんな簡単なモノならすでにどこかのメーカーがやってるはずですがw
ともあれ思いつくままやってみたもん勝ちな気がしてきました。
何しろここは「チープガン魂。」ですから。