2008年10月24日
銅の魅力。
しかし金と銅はやはり似て非なるもの。くすんだり汚れたりはしても磨けば元の輝きに戻るのが金。それは時の流れにも色褪せない不変普遍の価値であって、それゆえ勝者の栄光をとこしえに讃えるのに相応しい色であるわけです。
それに対して銅はくすみもするし汚れもするし、放っておけばすぐに錆びて、やがて緑青まみれになってしまう。磨いても磨いても決して元の輝きを取り戻すことはない。しかしそれでいて輝きを奪うその黒ずみは決して銅を醜くするばかりではなく、重ねた時の長さに応じた美しさを醸し出す。そこには無常の中にある「もののあはれ」さえ感じられます。まるで良い歳の取り方をした人間みたいじゃないですか。
最近、そんな銅というヤツの魅力の虜になってます。
先月メッキしたライターも使い込んでいるうちにいい色合いを出すようになってきましたよ。
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タグ :銅メッキ
2008年09月29日
銅よ?
銅メダルっていうのはある意味、金メダルよりもずっと奥深いドラマを見せてくれるような気がするんですよね。銅の放つ金にはない温かみを含んだ紅い輝きは、決して完璧ではない、人間らしい温かみの象徴である気がしてならないんですよ。
鉄器時代に先立つ青銅器時代。鉄を溶かすだけの技術はないものの、何とか銅だけは溶かして剣や日用品を作っていたケナゲな人々。一時は無敵だったはずの人々も、やがてつよーい鉄器を持った連中にあっさり征服されちゃうんですけどね。この情けなさといったらまさにチープガンの哀愁そのものじゃないですか。
そんな銅の赤味に魅せられたオイラは、いまマイブームの自宅メッキでいろんなものを赤銅色に染めてみました。
といっても百均で見つけてきたブツばっかしですけどw。
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タグ :銅メッキ
2008年09月16日
大実験(下)
サンポールを5倍に希釈した溶液の中に沈めたのは、電池ボックスのプラス極からつないだ銅線と、マイナス極からつないだ金属製のカス揚げ。
そのカス揚げから泡がブクブク。反応が始まったようであります。
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