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Posted by ミリタリーブログ at

2008年11月30日

ムンバイの悲劇

 インドのムンバイで起こったテロ事件で亡くなった津田さんは、オイラの行きつけのスナックの常連さんでした。それほど親しくしていたわけではないんですが、印象はハッキリ残っています。人懐っこい笑顔のすてきな、小太りの男性。彼が唄う歌にギターで伴奏したこともありましたっけ。ご自身より年少の後輩たちがたくさんいる席でもいちばん気遣いのできる人でした。先日はその店が主催するゴルフコンペでグロス84という好成績。それが彼にとって生涯最後のゴルフになるなんて。
 関係者の話では、搬送先の病院で弾を摘出し、いったんは集中治療室を出られたものの、血栓ができてしまっていかんともし難かったそうです。海外メディアの記事によれば彼に3発の凶弾を浴びせた銃は「AK-47」だったと。今の今ほど、この銃を呪ったことはありませんよ。
 非正規品を含めると世界中に1億挺も流通しているというカラシニコフ。アフリカなどでは30ドル以下で買えるんだとか。初めて銃を扱う人間でも数時間から数日間の講習で100m先のマンターゲットに命中させられるようになるという扱いやすさは、どんな人間も短期間で恐ろしいテロリストに育ててしまいます。それゆえカラシニコフは人類史上最も人を殺した兵器と呼ばれることもあります。
 銃が人を殺すのではない、人が人を殺すのだ-これは米国の銃規制反対者の論理。確かにそうだと思います。津田さんを殺したのはテロリストであってカラシニコフではありません。
 しかし今度ばかりは理屈抜きで、こんなに簡単に扱える銃なんて世の中になけりゃいいのにと真剣に思いました。
 津田さんのご冥福をお祈りします。
  

Posted by こたに大将 at 00:02Comments(2)銃エッセイ