2008年09月16日
大実験(下)
サンポールを5倍に希釈した溶液の中に沈めたのは、電池ボックスのプラス極からつないだ銅線と、マイナス極からつないだ金属製のカス揚げ。
そのカス揚げから泡がブクブク。反応が始まったようであります。
少しずつ銅線の色が黒ずんできました。
カス揚げの上の材料をマメに転がしつつ(こうしないとムラになるそうです)待つこと約10分。
ちょいと様子を見てみますか・・・
おぉ・・・少し赤く染まってきたでありますよ。
カス揚げも染まっちゃうのねorz
つまりはですね、電子は電流と逆方向に流れるわけで、プラス極側の銅線からは電子が奪われ、銅がイオンとして溶液に溶け込んでいって、電池伝いに逃げていった電子が今度はマイナス極側で「おいでおいで~。電子はこっちだよ~ん」と呼びかけ、「おー! 電子がある!」と食いついてきた銅イオンがカス揚げの上のライターの上で見事にドッキングして晴れて銅に戻り、これが銅メッキになっていると、こういうことなんですかね。
高校1年生ぐらいの化学をふと思い出すと、こんなストーリー。
で、20分ほどゴロゴロさせた結果はコレ↓
けっこう銅メッキらしくなりました。
水気を取って眺めてみましょう。
ふむ。ちょっとムラがあるので磨きを・・・
というわけで5分ほどコンパウンドで磨いて完成したのがこちら↓
キレイな銅メッキライターの完成です。
カンタンですね~
ただ、要注意ですよ。
ウチの場合、水道屋を営む親類の家に産廃処理業者さんが週イチで来るため、この廃液はポリタンクにためておいてそこで回収してもらえますが、一般的には銅イオンの溶け込んだ強酸性の溶液をそこいらに棄てたらヤバイはずです。
そのあたりの条件がクリアになった方にのみオススメします。
ワルサーP38がなぜか似合いますなw
Posted by こたに大将 at 00:02│Comments(0)
│メッキ工房