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2010年01月11日

チープガンの愉しみ(序章)

 東京都荒川区。JR日暮里駅前の右半分は、およそ統一感のない低いビルがいくつも並び立つのどかな駅前の風景。そののどかな営みを愉しむなら駅に接したビルのエクセルシオールの2階席がお奨め。狭いロータリーをひっきりなしに回ってくる路線バスは昔の風情そのまま。
 しかし左側には場違いなほど大きな高層ビル。ここにあったはずの戦後の闇市の名残りのような軒の低い問屋街は数年前に再開発のブルドーザーに一気に地ならしされ、代わりに洗練された高層ビルがそびえ立っています。旧き良き時代の面影を湛えた風景は、まるで左半分だけ別の街の写真を貼り付けたように一変してしまったのでありました。
 さてその駄菓子問屋街。もとあった店の多くが廃業あるいは移転した中でこの場に留まったのは「大屋商店」と「村山商店」だけ。致し方ありません。折からの少子化による市場の縮小に加え、後継者のいない都内の駄菓子屋は次々と姿を消してるんですから。小売りが減ったら問屋もやっていけないということです。
 そういう意味でその商業ビルは来たるべき駄菓子産業の滅亡に先だって建てられた巨大な墓石のようにも映るわけですが、どっこいその墓石ビルの1階の片隅にしがみつくように派手なオレンジ色の看板を掲げているのが、我らの「村山商店」。間口は2間、中はせいぜい8畳か10畳程度でしょうか、小ぢんまりとした店です。
 壁一面に色とりどりの駄菓子がひしめき、さらに壁と壁との間に床置きされたスチールの棚には台紙に貼り付いたままのおもちゃ類が危なっかしく重ねてかけられています。狭い通路にまでびっしりと積まれた商品を身体を横にして避けつつ恐る恐る入っていくと、その棚の上段の一角が目指すチープガンの在庫。入り口からはこの一角が死角になっているので、奥まで来てみないと何が置いてあるのかわかりません。
 さて今日はどんな逸品があるものやら。距離にしたら入り口からわずか2~3mばかりのこの通路を抜けていく時間が、チープガン漁りをしていて最もワクワクする時間です。とはいえ昨今はめぼしいものが無くて当たり前、何か一つでも買って帰れる新作があればそれこそ宝くじにでも当たったように浮き足立つものです。
 えぇ、この暮れにも足を運びました。お正月前だったせいか、「大屋商店」と合わせて逸品が3つ。いいお年玉になりましたよ。
 そちらをご紹介する機会はまたずっと先に譲ることとして、次週から4回にわたってチープガンの愉しみを長々と綴っていこうと思います。





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この記事へのコメント
今年もよろしくお願いします。
Posted by スミス at 2010年01月16日 15:05
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