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Posted by ミリタリーブログ at

2008年10月24日

銅の魅力。

 自分の連載コラムにも書いたことなんですけど、銅という文字は「金」と「同」じと書きますよね。確かにメッキしたばかりのライターは赤味を帯びた美しい輝きを放ってまして、金と同じとはいかないまでも見劣りのしない眩さでありました。
 しかし金と銅はやはり似て非なるもの。くすんだり汚れたりはしても磨けば元の輝きに戻るのが金。それは時の流れにも色褪せない不変普遍の価値であって、それゆえ勝者の栄光をとこしえに讃えるのに相応しい色であるわけです。
 それに対して銅はくすみもするし汚れもするし、放っておけばすぐに錆びて、やがて緑青まみれになってしまう。磨いても磨いても決して元の輝きを取り戻すことはない。しかしそれでいて輝きを奪うその黒ずみは決して銅を醜くするばかりではなく、重ねた時の長さに応じた美しさを醸し出す。そこには無常の中にある「もののあはれ」さえ感じられます。まるで良い歳の取り方をした人間みたいじゃないですか。
 最近、そんな銅というヤツの魅力の虜になってます。
 先月メッキしたライターも使い込んでいるうちにいい色合いを出すようになってきましたよ。


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タグ :銅メッキ

Posted by こたに大将 at 00:02Comments(0)メッキ工房